留学中に韓国人の友達を簡単に作る方法(サークル)
突然ですが「海外に留学すれば、現地の友達が沢山できる!」と思ってませんか?
もちろん、その人の語学力や生活環境によって違うとは思いますが、少なくとも語学スクールに通っている学生の方の場合、現地の方と友達になるとは、実はかなりハードルが高いです。
せっかく韓国に留学しても、なかなか韓国人と友達になれないというには、非常にもったいないですよね?
今日は、私が韓国に留学していた時に、どうやって毎日韓国人と過ごせる環境を作って、韓国語を伸ばしていったかについて説明しようと思います。
それが、少しでも長期留学を考えている、もしくは既にされている方の参考になればと思います。
目次
なぜ授業だけじゃダメなの?
まず、そもそも韓国語と日本語は文法など比較的似ているため、その学習速度は他の外国人留学生とは比べ物にならない程に早いです。
そのため、ハングルを殆ど読めない超初級者だった私も、10ヶ月で最上級クラスで勉強する事が出来るようになりました。
ただし、上級クラスだといって、現地の韓国人と流暢にコミュニケーションが取れていたかと言えば、まったくそうでは無かったです。
実際は下記のような悩みを抱えていました。
留学はしているものの、韓国人と過ごす時間が思った程、多くない
韓国人の話す速度は、教室で先生の話すスピードより早いため聞き取れない
教科書で習った表現以外は聞き取れない
韓国の文化や考え方を知らないため、話題に付いていけない
結局、クラスで授業を受けている限り、本当の意味でネイティブと会話が出来る韓国語を身に付けることは出来ないことを実感しました。
なぜ演劇部に?
まず、韓国人と一緒に過ごす時間を出来る限り増やすために、何らかの活動に参加する必要があると感じ、大学のサークルに参加する事を決めました。
ちなみに、大学にはいくつものサークルやクラブがあります。例えば、
- 特定の分野に特化した勉強会
- サッカーなどの運動部
- 外国人との交流会などを主催する活動
- 歌、演劇などのイベントを主催するサークル
- 筋トレ部など
その中から、自分の興味のある活動を1つ選びますが、その時に、重要なのがどのように自分がその活動に貢献出来るかを考えてサークルを選ぶことです。
そうしないと、いつまで経っても一員として認めてもらえないこともあり得ますし、韓国人と何か一つの目標に向かって取り組む経験の機会を失うことになります…(もったいない)。
私の場合、韓国語が小学生レベル(笑)だったため、勉強会では殆ど貢献出来ない…かといって、サッカー部(私はサッカー部にも入団してましたが)は殆ど会話しないので、韓国語で会話する機会があまり無い気がするし…。
そこで、最悪でもスタッフとして、体でも貢献出来きる演劇部に参加を決めました。
参加方法
韓国の大学の場合、新入生が入る3月から学校の敷地内で部活やサークルの先輩方が敷地内にテーブルを出して、メンバーを募っている事があります。
私の場合、語学堂の生徒ではなく、大学の1年生だった事もあり、OT(オリエンテーション)やMT(新入生のお泊り旅行)で韓国人の知り合いが数名できたため、一緒に演劇部のテーブルに行き、入団希望を出してメンバーとなりました。
語学堂で勉強している場合、期間的にも参加出来る活動が限定されるとは思いますが、粘り強く探せば必ずなんらかの活動に参加出来ますので、諦めずに探してみてくださいね。
紹介してくれる知り合いが見つからない場合は、下記の方法がありますので、それも紹介しておきます。
- 語学堂の先生に相談してみる
- 学校のホームページの掲示板にメッセージを残す
- 図書館など、掲示板がある場所に張り紙を出す
- その辺の韓国人生徒に話しかけて、どこに行けば情報があるか聞いてみる
当たって砕けろ、ダメもとで行動していれば、自ずと情報が入ってきますし、そういった行動を通して韓国人と知り合いになったりしますので、語学堂の授業が終わってから、日本人と日本語で話をしたい気持ちをぐっとこらえて、根気よくチャレンジしてください。
実際の活動
ここからは、参考までに私が参加した演劇部の活動内容を説明しますね。
今思えば、韓国語もまともに出来ないにも関わらず、「よく演劇部に参加したな~」と思います(笑い)
分かってはいましたが、やはり韓国人の学生達の会話が本当に聞き取れません…。話すスピード、使う単語・表現、考え方が違うとこうも聞き取れないものかと、何度も辛い思いをしました。
さらに(今思えば幸い)、その演劇部は1年生が舞台に立ち、先輩方がそのサポートをする形式を取っていたため、1年に1回の定期公演会では、私も漏れなく舞台に立つ事となりました。
しかもなぜか今年はミュージカル…(歌って、踊って、演技する、メチャクチャハード!!)。
授業が終わってからメンバーで集まり、台本を読み上げたり発声練習をするのは当然、休日も返上して、練習する日々が続きました。
私の場合は、特に発音の矯正が大変で、韓国人特有の「熱い気持ち」が前に出過ぎて、先輩からヒステリックに怒られる時もありました(笑)。
日本語で話す時に使う口の筋肉は、他の外国語と比べてあまり多くないようで、そのため、発音を苦手にしている日本人は本当に多く、私もその一人でした。
そこである先生が舌の筋肉を鍛える方法を伝授してくれたのですが、その方法がこちら↓
この様に、ペンを歯に挟んだ状態で台本を音読します。すると舌にペンが当たるため、まともに発音出来なくなります。
それでも、舌を一生懸命動かしながら発音の練習をすると、あら不思議、ペンを外した後には、舌がより自由に動くようになり、発音が良くなります。
この方法は、どの外国語でも使える方法と思いますので、一度試してみてください。
ただし、よだれがでますので、タオルを忘れずに。
公演
私の発音もかなり改善され(歌は改善されませんでしたが…)、他のメンバーとのリハーサルもそつなくこなせるようになり、いよいよ数日後には公演となりました。
公演は学校のホールを借りますが、他の公演の予約が入っており、小道具などはギリギリまで搬入出来ません。
普通、日本人であればその辺もしっかり考慮に入れて、事前に計画を練るのですが流石は韓国人、「なんとかなるべ」といった雰囲気で搬入計画もないまま進めています。
その結果、講演前日となるともうバタバタ…、長さ4メーター/4段の階段を3つ作らないといけないのに、夜の10時頃に先輩と同級生全員帰宅…(ミュージカルできなくなるやろ!)。
結局、一人で朝までかかって階段を組み立て帰宅しましたよ。
連日の練習の疲れもあり、ミュージカル当日の集合時間に寝坊、同級生が家まで起こしに来てくれてなんとか起床しました。
公演までまだ時間があったため、先輩や同級生も私が派手に遅刻した事はまったく気にしていない様子で(コリアンタイムのおかげ?)、逆に、一人で階段を組み立てた事について、「よくやった!がんばったね!」と賞讃の的となりました。
最後に
最終的に、ミュージカル開幕には階段と私ともに間に合い、2回の公演も成功裏に終える事が出来ました。
その時の先輩と同級生とは今でも連絡する仲である事からするに、本当に皆一丸になってミュージカルに望んでいたと感じます。
外国語を勉強する為に留学するという事は、経済的にも時間的にも大きな投資なだけに、非常に勇気のいる決断だと思います。
そこまでして、語学留学に踏み切る理由は大きく分けて二つあるかと思います。
短期間で言語を習得すること
その文化や人に実際に触れること
人生のターニングポイントを自ら作り出すこと
韓国語の学習に関しては日本人は、短期間で韓国語を習得する事は非常に得意です。
逆に、言葉が通じなくとも韓国人の輪に入り、友達を作っていく事は苦手な方が多く、どうしても日本人同士で食事している光景をよく目にします。
正直、語学堂に通っていた頃の私も、その一人ではありましたが、幸い大学では周りに日本人が一人もいない環境だったため、半強制的に韓国人のコミュニティの一員となり、生きた韓国語にどっぷり浸かる生活を送る事が出来ました。
これから、韓国への留学を考えている方は、学校で語学を学ぶだけではなく、実際に韓国人と過ごすこと事を視野に入れた留学計画を立ててみる事をオススメします。
最後までお付き合い頂き、カムサハムニダ!