【WEBTOON翻訳】フリーランスとインサイトの長所と短所

WEBTOON翻訳者として仕事をするにあたり、皆さんはフリーランスとインサイト(翻訳会社の社員)のどちらで働きたいか考えたことはありますか?

 

今回ご紹介する記事では、韓日翻訳者としてインハウスとフリーランスの両方を経験した私の経験談を交えてその長所と短所のご紹介をします。

 

少し厳しいお話もありますがWEBTOON翻訳の実態を知りたい方には必読の内容となっています!

目次

インハウスの長所と短所

まずはインハウス翻訳の長所のお話からします。

 

インハウスで働くことのメリットとして一番大きいのは、毎月一定の収入を得られることです。

 

これはフリーランス翻訳の短所にも繋がりますが、毎月安定的な収入があることは駆け出し翻訳者の頃は特に精神的負担がかなり減ることになります。

 

それ以外にも、社員として働きながらWEBTOON業界の全体像や、それぞれの仕事の流れを自然と把握することができます。

 

更には、世界中の取引先とやりとりを通して人脈を作ることができる点さまざまな作品のジャンルを受け持つため、フリーランスよりも作品に関する知識が膨大に増える点もメリットです。

 

また、翻訳以外のことも学ぶことができ、PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTを使いこなすこともできます。

 

実際に翻訳・校正した後に写植作業に入るのですが、写植のことも分かっているとどう翻訳すればいいのか、大きく言えばWEBTOONが完成するまでの全体図が分かるため漫画編集について分かるのはインハウスの最大なるメリットだと言えます。

 

一方でインハウスの短所としては、翻訳だけしかやりたくない場合は想像している、他の仕事量も多いため負担に思う部分があるところです。

 

私自身も最初は翻訳者として入り、翻訳だけしか興味がなかったので入社したての頃は実際に翻訳以外にもいろいろと違うことをやることもあり、やりたかったことと違う!と思っていました。

 

時と場合によっては営業に出ることもあります!もちろん自分の所属する会社によってさまざまな方針はありますが、私はなぜかリサーチやプレゼン、営業なども少し携わりました(笑)それは社長の意向もあるので仕方ありませんね…!

 

それ以外にも急な対応を強いられることもあり、タスクに追われることもざらにあります。インハウスの正直な感想としては…ブラックなところがそれなりにあるイメージです。私の周りのインハウスに話を聞いてもどこも対応が大変そうです。

 

現役で翻訳されている方は分かるかと思いますがPM(プロジェクトマネージャー)さんは結構夜遅くまで仕事している場合が多々ありますよね。もちろん国や会社によりけりですが、…ブラックな所は多めです(笑)

フリーランスの長所と短所

フリーランスの長所は翻訳だけがしたい方にはうってつけです。また、時間や場所、年齢も問わずに働くことができるので何歳でもフリーランスの仕事ができるのは大きなメリットだと言えます(体力的な問題はちょっと置いておいて…

 

何よりも翻訳に集中することができ、その作品を一番初めに知ることができるのでとてもやりがいがあります。

 

医療系なら医療用語、武侠なら歴史、貴族の階級やスポーツ、方言…作品によって色んなテーマを取り扱うので調べるのが好きな方には楽しい仕事です。また翻訳しながら、悲しいシーンは泣きながら翻訳するなどの醍醐味も兼ね備えています(笑)

 

自分の実力が増えれば増えるほど仕事の依頼数も増えるので実力主義としても正しい評価を得られる仕事です。ご自身で単価交渉や営業を行って、収入アップを狙えるところもメリットの一つです。

 

一方、デメリットは会社員とは違い毎月一定の収入が約束されていないことです。これはどの業界のフリーランスにも共通して言えることです。

 

ちなみに、WEBTOON翻訳者の場合は「取引先の会社様との都合で急遽連載がストップになったので今やっているところで翻訳止めて」と言われる場合もあります。そうなると収入が見込めないので、不安に感じる方もいます。

 

また、トライアルに受かったからといって必ずしも仕事の依頼が来るとは限らないのもフリーランス翻訳者の短所とも言えます。

 

トライアルを受けて合格したとしても、各翻訳会社の中には、トライアルテストの成果物によるランクみたいなものがあり、テストの点数が高い人から順番に仕事の依頼をするのでタイミングや運みたいなところもあるのが現実です。

 

ですのでトライアルテストが受かって、仕事をもらえたら、きちんと丁寧に作業することが大切だと言えます。

 

インハウスとフリーランス翻訳者の長所と短所をお話しましたが、実際に私はどちらも経験があるので、ここからは自分の経験談を紹介します。

私から伝えたいこと

私は未経験で運よく翻訳会社に入ることができ翻訳者として働いていました。

 

数十作品の担当を持ち、そのうちの数作品は翻訳の仕事をしていましたが、週におよそ15〜20話ほどの翻訳をして(残業もありました)、校正する作業もあったので未経験だった私はとにかく量をこなすのに精一杯でした。

 

この後にネイティブによるチェックも入るのでとりあえず翻訳するんだ!みたいな叩き上げな感じで続けていました。それ以外にも編集の仕事もあります。入社したての頃は未経験っていうのもあり、全てが初めてだったので覚えるのに必死で痩せました(笑)

 

これが後に大きな糧になるのでインハウスで働けて本当に良かったです。

 

もちろん社内だけではなく、会社に登録してもらっているフリーランスの翻訳者さんにも依頼を多数していました。校正だけしかしない日は色んな翻訳者さんの翻訳を見て、勉強にもなりましたし、自分の足りない部分や課題の発見にもつながりました。

 

それ以外にも、同僚や先輩、上司の方から本当にたくさんのことを学べたのでインハウスに入れたのは刺激的ですごく良い経験ができたと思っています。

 

インハウスで働いている中で仕事に慣れてきたのもありますが、何よりも翻訳にやりがいを感じ、もっと翻訳をやりたいと思うようになったので自分でもトライアルを受け始めました。

 

その後、数社合格をいただいて依頼をいただくようになりフリーランスとしても活躍しています。

収益分散化は必須!

この記事を読んでくださっている方の中には、これから始めようと思っている方もいらっしゃると思います。

 

もし翻訳一本でやっていきたいと思うのであれば未経験の方は絶対に収益の分散化を行ってください!これは絶対です!!

 

先ほども書きましたが、フリーランスで未経験の場合は特に必ずしもすぐに仕事をもらえる約束はないので他に仕事をして一定の収入を得ながら始めていくことをオススメします!

 

翻訳業界全てに言えることですが、専業でやっている方ももちろんいます。しかし、それは一握りしかいないのが業界の厳しい現実です。

 

それ以外にもインハウスの求人がある場合は、インハウスで働ければ翻訳の仕事にも携われますし、何よりも絶対権限を持っている部分もあるので(笑)求人が出た際には挑戦してみるのも一つの手です。

 

もちろんインハウスとフリーランスはどちらも良い点悪い点があるので、皆さんはどの働き方がいいかよく考えてから自分に合う翻訳の仕事が見つけられたら良いですね!

 

私自身は両方経験して思うのは、翻訳が未経験ならなんでも良いので韓国関連に関することを仕事でも経験でも良いのでしておくのが大事だということです。

 

未経験で業界に入る時に武器になるのは今までの韓国に携わっていた経験などが参考になるので今一度ご自身の経験を振り返ってみてください!

 

少し厳しい現実のお話をしましたが、翻訳の仕事そのものは本当に楽しくやりがいがあるのであまり深刻に考えず楽しくこれからも韓国語の勉強をしていきましょう!

 

韓日翻訳家 보리chan

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